今回ご紹介させていただくのは、細胞外マトリックスによる毛髪再生研究に参加しているJerry Cooley医師が、直接インタビューに応じているラジオ番組の音声翻訳である。このラジオ番組のDJは、今年前半における研究発表の際には、懐疑的であったが、今回のインタビューで研究内容の結果に納得したようだ。
Jerry Cooley医師は、細胞外マトリックスによる毛髪再生は、現在は自毛移植との組み合わせで使っているが、最終的には、それ単独で毛髪を再生させるか、外部培養方の毛髪培養と組み合わせるスタイルを考えているようだ。
(いちぶ音声内容の聞き取り内容に自信がないところもありますが、ご容赦くださいませ)
- thebaldtruth.comより-
(音声データー)- Jerry Cooley医師 -
私は1年半前、傷を治癒させるパウダーの研究を開始した。それは、非常に期待できる結果を得ることが出来た。何がよく効くのか、そして何が効かないのか理解する、また長期間に渡る効果を理解するためにもそれなりの時間が必要だった。ここ数ヶ月で私が取り組んでいたことは、人々を集めるための共同作業であり、それは簡単なことではない。しかし私の実験結果を見て、私は非常に興奮した。
- DJ -
私が思うのは、以前の発表で、みんなが関心をもっているのは、実際に何かが毛髪させたのかということです。あなたもご存知のように、何ヶ月か前に、Gary Hitzig医師が最初にプレスリリースを発表しました。今回の発見は(毛髪再生)の最終目標を達成しているようにも見えますし、毛髪培養ともいえるでしょう。しかし私が集めた情報では、今回の場合、厳密な意味での毛髪培養とはいえないのと思うのですが。
- Jerry Cooley医師 -
いや、毛髪培養と言えますね。もう少しいくらかの説明が必要ですね。私が説明したいのは、これは、非常に重要なパズルのひとつであり、技術革新であり、再生医療であり、細胞外マトリックスを使っての自毛移植への応用は単にごく小さな一例であるということを示していると言うことです。
しかし、私自身は、全く何も無いところから毛包を再生させたと発表したわけではないではありません。しかし(自毛移植のために採取され)損傷した毛包と同じものを、回復させ、そして私たちが興奮している点である採取された毛包のコピー、私たちは、自発的にクローン化された毛髪(Auto Clone plucked hair )と呼んでいるのですが、を作り出すことが出来た可能性があるということです。
- DJ -
では、詳しく説明してください。このことについて、ネットで多くの人たちが書いています、そしてネット中で話題になっています。私もクローン化された毛髪について知っています。私もHitzig医師が行った実験についてよく読んでみました。それがどのようなものか、正確な解説をお願いします。
- Jerry Cooley医師 -
分かりました。我々は毛髪の基本的な観察しました。毛髪の周囲にある2つの細胞で構成された層が観察されました。外側にある上皮組織は、毛包細胞を含んだ組織で、Intercytex社などが毛髪培養のための細胞を採取しようとしているのはこの層です。内側の層は、幹細胞を含んでおり、毛髪をうまく採取すればうまくこの細胞の層を採取することができいます。
10年ほど前、Hitzig医師は、何人かの移植する髪の無い脱毛症患者の頭皮をつかいの移植の実験を始めました。彼はヒゲを移植に使うという考え方に興味を持っていたが、成功する割合は極めて低かった。しばらくの間、研究を続ける内に、結果は徐々によくなり、数年ほど前Acellの製品を使い始めた。私も興味を持ったため連絡を取った。このAcell社の名前を耳にすれば、それは毛髪に関するものであることは私にも分かった。
- DJ -
なるほど。
- Jerry Cooley医師 -
基本的な考え方はこのようなものです。もしあなたが毛髪を抜いたとしたら、その抜いた場所からまた髪の毛は生えてくるものです。それは、毛髪を生やすのに必要なものが、全てその部位にあるからです。毛髪を抜けば、また生えてくることは誰でも知っていることです。しかしその理由は、Acell社の製品と一緒に移植すると、移植のために採取した組織の周囲において、人体の再生能力を促進し毛包を再生します。
- DJ -
それは驚くべきことですね。基本的に、もし一貫した成果を出すことが出来れば(自毛移植に)いくらでも毛髪が供給可能になりますね。
- Jerry Cooley医師 -
ええ、そうです、驚くべきことです。しかし人々が懐疑的になるであろうことは、私も分かっていました。そしてHitzig医師は、あまりにこの結果に喜び先走ってしまったため、拡大写真や組織のサンプル採取といったこと - これは私が懐疑的な人たちを納得させるためにしたかったことなのですが、-彼はそれに十分な時間をさきませんでした。
- DJ -
そうですね、
- Jerry Cooley医師 -
したがって、私は毛髪が成長しているということを画像により示すために強力な装備をデジタルカメラに使っています。また私は、いくつかのサンプル採取による検査も行っており、顕微鏡下で著名な研究者により、どのように見えるのか分析もしてもらいました。それらの画像は、基本的に毛包は通常のものと変わりありませんでした。
- DJ -
そうですね
- Jerry Cooley医師 -
私は(その結果について)過大評価しないように気をつけるようにはしています。
- DJ -
もちろんです。
- Jerry Cooley医師 -
私はこの結果を大げさに語るつもりはありません。
- DJ -
ええでも、素晴らしい発見をしたわけです。あなたは実際にこの実験結果を得たわけですね。
- Jerry Cooley医師 -
はい、その通りです。
- DJ -
分かりました。
- Jerry Cooley医師
懐疑的な目で見られる原因になったものに対しての証拠は、生体サンプルなど、あなたが自身の目で見ることが出来る。
- DJ -
それらの毛髪は、最終的な髪の毛になったわけですね。
- Jerry Cooley医師 -
はいそうです。
- DJ -
13年この仕事をしていますが、恐らく最もエキサイティングなニュースですよ。別にこれは大げさに言ってるわけではありません。実際にこの通りなら、記念すべきニュースです。
- Jerry Cooley医師 -
私もそう思います。そしてその理由は2つあります。毛髪クローニングは、その名前が示すように、そのまま応用ができるということです。私も自分のクリニックで行っています。
しかしそれ以上に重要なことは、それは私たちが追求している、毛包細胞を培養して移植するという毛髪培養の考えについて何かを示唆しているということです。人体は、再生能力の驚くべき潜在的可能性を持っている。我々はこの研究やテクノロジーを次の段階へと持っていくとことが出来る。そして私たちは、如何にして毛包を再生させるのかということについて知ることが出来る。
実際、再生医療の第一人者であるアンソニー医師は、実験室で複雑な臓器を培養して構築するよりも、むしろ、これこそ再生医療の進むべき方向であると述べています。そのとても有望な再生医療の進むべき道とは、今回の場合で言えば、Acellの製品なわけですが、人体を再生させるトリガーとなるものを使うものになります。
- DJ -
個人的にとても驚くべきプロセスなわけですが、A,長い目で見て、値段はさほど高くないものでしょうか。B,極めて小さな(毛髪)器官全体を培養皿の中で作ることについて考えていますか?
- Jerry Cooley医師 -
そうですね、細胞を培養する過程というのは、とても複雑なもので、特別な培養施設も必要とします。成功するかどうかは分からないかどうかは分からないが、もしシンプルな方法であれば、値段も高くはならないでしょう。
- DJ -
私は、(外部培養型の毛髪培養が安くなるという)この話に飛びつく必要はないですし、感激の声をあげるつもりでもありません。ご存知のように、外部培養タイプの毛髪培養を実現させるために、資金と時間が投資されているわけです。しかし(細胞外マトリックスによる毛髪再生が登場することで)、外部培養型の毛髪培養が無駄になってしまうのではないでしょうか?
- Jerry Cooley医師 -
それも一つの可能性としてありえます。別の可能性としては、(細胞外マトリックスによる毛髪再生)と毛髪培養によって培養された細胞とを組み合わせることも考えられます。今のところ、全てがそろい、これは大きな革新です。しかしこれからどのような方向になるかは未知数です。
毛髪培養と細胞外マトリックスの組み合わせになるのか、それとも細胞外マトリックスだけなのか、いずれにしても、(今回の発見は)非常な重要なキーになっているということです。
- DJ -
Jerry Cooley医師、あなたは、とても議論が上手なかたです。さて、あなたの実験からは、どのような考察を得ましたか?
- Jerry Cooley医師 -
これは、再生医療の条件として他の研究者達が注目している点、そして人々が毛髪の再生に応用できるのではないかと関心を抱いている点でもあり、これこそ私たちが進むべき道です。
しかし、これが(試験管で培養するタイプの毛髪培養である)、組織工学が必要なくなることを意味するものではないことは、明言しておきたいと思います。
- DJ -
これを聞いて驚きました。なぜなら、実際に起こっているということは、わかっていましたが、あなたが成功しているという確信が得られなかったからです。
今日の番組が終わったら起こると私が考えているのは、A,あなたのところに電話が殺到するということ。私は消費者や脱毛症で悩んでいる人たちに、「これで全てOKだ、毛髪再生の目標は達成された、これでいくらでも毛髪が手に入る」と考えてほしくはありません。(商業化には)時間が必要ですよね?
- Jerry Cooley医師 -
もちろんです。これで(万事OKというのが)、今回の言いたかったことなわけではありません。私の意見としては、これは画期的な技術革新であり、すでに利用可能なものであり、そして現在の自毛移植を、今までのものとは全く違う新しい段階のものにするということです。学会発表の中でもふれたように、これは単に毛髪クローニングをするだけでなく、現在の自毛移植をさらに良いものにするという選択肢を与えてくれるのです。
- DJ -
あなたは、この技術によりメスをより使わない非侵襲的なものになると考えられる患者は、この技術による治療候補になると考えますか?
- Jerry Cooley医師 -
今こそ、今まで結論の出なかった議論に答えをだすべき時ですね。
- DJ -
そうですね
- Jerry Cooley医師 -
我々は、(細胞外マトリックスにより)新しい毛包を作り出すことが出来ます。全く同じ毛包を作り出すことが出来ます。
(この新しく作られた毛包は)、ずっと維持されるのだろうか?脱毛症の影響を受けるのだろうか?通常の毛包と同じように成長サイクルを繰り返すのだろうか?いくつかの重要な疑問点があります。これらの問題点は、解決できるものです。
私が調べてみたい疑問点は、なぜなら移植された部位において再生されたものというのは、元からあるものと、新しく再生されたもののハイブリッドであり、男性ホルモンに反応する気配を見せるのだろうか?、3年間の成長期の後に、抜け落ちてしまうのだろうか?そして生えてこないのだろうか?という点です。
そこで、私がすることのひとつは、移植した部位から、また採取して再び毛髪が生えるのかどうか、我々が望むように維持可能なもので、健康的なものか調べることです。
- DJ -
実用化の道のりと言うことに関して言えば、いつ頃、そしてどれくらいかかるとお考えでしょうか?つまり、今までの自毛移植などの方法を全く用いることなく、細胞外マトリックスによる毛髪再生で、薄毛の人にフサフサと言える程度の毛髪を生やすぐらいに効果を発揮するという意味においてです。
- Jerry Cooley医師 -
私の実験治療では、極めて慎重に(細胞外マトリックスを)導入し始めています。毛髪100本といった規模から、200本、400本という具合にです。今のところ一番多い本数のものは15,100本です。これは女性患者のケースで、とても美しい髪の毛を持っています、以前に別の医者で自毛移植を受けたことがあるのですが、私のところにやってきました。私たちはごく(細胞外マトリックスと組み合わせた)小規模の自毛移植を行いベストな結果を得ました。彼女はゴージャスな髪を生やしており、頭皮も健康です。
彼女の治療法はFUE法によるもので、15,100本の治療を行いよい経過を得ています。この治療を受けた患者は手術法は非侵襲的なものであり、それがメリットであるという十分に情報を受けており、私たちも(細胞外マトリックスによる治療効果)が、将来にわたって持続するものと予測はできるが、確実に保証ということは今の段階ではいえません。
- DJ -
1成長サイクルは維持されたとしても、コストの問題はありますね。しかし治療は比較的、非侵襲的で、回復時間もそれほど必要ない。毛髪が失われても、それを置き換えることが出来る。細胞外マトリックスによる毛髪再生医療は将来的な可能性、いやあるいはもうすでに進んでいるところなわけではありますが、うまく開発が進んだ場合、特に女性の患者にも有効でしょうか?
- Jerry Cooley医師 -
答えは時間が教えてくれることでしょう。私は長期的な効果については楽観的です。
- DJ -
分かりました。
■引用元
Spencer Kobren Interviews Dr. Jerry Cooley | ACell MatriStem - The Verdict Is In | Hair Loss Show: The Bald Truthより翻訳
■補足情報

Jerry Cooley医師による学会発表の音声データは、学会のホームページで公開されております。
前半がこちら、
後半がこちらとなっております。
■いただいたご意見
前回の記事
脱毛症患者に新しい治療法を - onefaceinamillion.com -にいただいたご意見へのお返事となります。
先日の米国での毛髪学会でGary Hitzig医師がどういう発表、質疑応答をされたのかという情報はまだ入ってきていないのでしょうか?非常に興味があります。
ご意見ありがとうございます。Jerry Cooley医師による学会発表の音声データは、
前半、
後半が公開されております。音声内容の翻訳は時間がかかりますので、いましばらくお待ちくださいませ。
毛髪培養に対しては海外でも注目されているのですか?
アデランス以外に実用化に近い所にいる大手企業や大学の研究機関などあるのですか?
ご意見ありがとうございます。毛髪培養の研究については、海外の研究チームのほうが成果を出しているようです。Histogenや、Trichoscienceが上げられます。詳細については過去記事をご覧くださいませ。
細胞外マトリックスを簡単に説明すると、自毛植毛を行って傷つきなくなった後頭部の毛髪(頭皮)をもとにもどすことができる。そしてしばらくするともう一度同じ場所をドナーとして移植することができる。
こういう感じでしょうか?
ご意見ありがとうございます。はい、上記の理解で差し支えありません。また傷つき無くなった部分のみならず、移植先の部位においても新しい毛包の増加が観察されているようです。
はじめまして、「30歳で抜け毛に悩んできたハゲ遺伝家系の男が、実証済み!2ヶ月で実感できる発毛法を無料で教えます」管理人のレイです。
脱毛、薄毛に悩む方におススメのサイトのご紹介です。抜け毛で悩んでいた管理人が、薄毛にメリットのある情報を記載しました。今回は、自毛植毛についてのコンテンツです。よろしかったらご覧ください。
ご紹介ありがとうございます。ぜひ参考にさせていただきます。
■関連記事
細胞外マトリックスによる毛髪再生のメカニズム - trx2.com -細胞外マトリックスによる毛髪再生医療②細胞外マトリックスによる毛髪再生医療に成功 - 米 bignews.biz -毛髪再生医療と細胞外マトリックス■担当記事について
以下のリンクより、
TechInsight Japanでの担当記事をご覧になることができます。お時間のある際にご覧になってみてください。
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