毛髪培養「Jigami™」を2014年に市場投入 -アデランス -
毛髪培養の市場投入は、もはや夢物語ではない。市場投入は、数年のうちに実現する可能性が高くなってきた。先月の6月10日、アデランスホールディングスでは、中期経営計画の発表が行われた。この経営計画の中で、「細胞培養による毛髪再生」つまり毛髪培養による毛髪再生医療の研究開発について解説がなされている。この事業計画によると毛髪培養は、商品名「Jigami™」と名付けられており、2013~2014年に市場投入するつもりとのことである。
-アデランスホールディングス公式サイト -
毛髪培養は、以前の記事でもたびたび触れてきたように、後頭部の毛包細胞を採取し、外部で培養した後、頭皮の毛髪が薄くなっている部位へ移植するタイプの薄毛治療法である。
以前より長らく株価低迷に悩んでいるアデランス社。今後の活路のひとつとして、2002年から毛髪培養による毛髪再生医療の開発に取り組んでいる。2ヶ所所ある研究所のうち、フィラデルフィアの研究所では基礎研究を行い、アトランタの研究所では製造に相当するプロセスを担当しているとのことである。
アデランスによる毛髪培養は、真皮細胞と表皮細胞を別々に培養し、頭皮に注入するものである。これは真皮が誘発因子を発し表皮細胞に働きかけ、シグナルを受けた表皮細胞が毛包を作り出すという知見に基づいている。通常、毛髪が抜けても生えてくるのは、毛包が自己再生能力を有するためであるが、この自己再生能力を発揮するにあたり重要になってくるのが、真皮細胞と表皮細胞である。
この手法の結果、マウス実験や、人体組織を使用した実験形での毛包の形成が確認され概念が確立されたことを受けて、アデランスでは2005年よりヒトでの応用に踏み出した。
このヒトでの臨床試験ではすでに100事例を登録しておりフェーズ2の段階にある。臨床試験において、十分な効果を得ることができた被験者の割合については過半数について毛髪の増加が見られている。効果が見られた被験者については、治療後12ヵ月の段階で見た目の太い毛髪が80パーセント増加していることが確認されている。
「Jigami™」には、Jigami™、Jigami™N、Jigami™C、Jigami™CNの4種類のバージョンに分けて開発を行っており、これらの中で臨床試験の成績が良かったものについて、FDAにフェーズ3の申請を行うとのことである。
この結果、市場投入の予定は2014年の初頭になるのではないかとのことである。市場投入された際には、ボスレーを経由してサービスを展開する以外にも、皮膚科医や美容整形外科を通してサービスを展開することも見込んでいるとのことである。
■引用元/参照元
・細胞培養による毛髪再生 PDF(635KB)より引用
・オンデマンド動画配信(Windows Media) (動画35:50より毛髪再生事業に関する解説)
■個人的見解
これまでもう少し時間が必要と見られていた毛髪培養だが、思っている以上に早く市場投入されることになりそうである。AGA克服日記さまでも既に報じられているように、早くも日本ではHistogenn社が開発しているHSCを用いた毛髪再生医療も実験的に行われ始めたようだ。2015年頃には、毛髪培養やHSCを用いた毛髪再生医療が市場投入され、患者は十分な効果を持つ治療選択肢を持つことが可能になると思われる。
■いただいたご意見
これは事実上、毛髪再生医療が完成したということですよね!
気になるのは市場導入と価格ですが、どのようにお考えですか?
ご意見ありがとうございます。部分的毛包単位採取法は、毛髪再生医療の大きな選択肢になってくるかと思います。何よりこの治療法の画期的な点は、大掛かりな設備無しにすでに存在している技術を使って治療可能というところでしょうね。
恐らく他の自毛移植医も実験的に追随するようになるのではないでしょうか。コストについては、初期の段階では現在の自毛移植を上回ると思いますが、いずれ毛髪培養やHSC、細胞外マトリックスなどの競合する治療選択肢が市場投入されることにより、価格が手ごろなラインに落ち着いていくのではないかと思います。
その穴の大きさが重要な気がします。かなり大きいと目立ちます(特に生え際)自毛植毛をしてちっとも髪が増えませんで、不自然な変な大きな穴だけが目立っています。
今回は画期的な方法ですが、いくらぐらいなんでしょうね。
ご意見ありがとうございます。ご指摘のように、移植の際の穴の直径は重要でしょうね。ただこの部分的毛包単位採取法は、現在、一本一本、毛包ごとに移植するFUE法よりもさらに細かいとのことですから、穴の大きさもあまり心配はないかと思います。具体的な価格ラインはまだ分かりませんが、手ごろな価格におちつくといいですね。
「いくらでも毛髪を供給することが十分に可能となる初めての技術」とありますが、細胞外マトリックスや幹細胞を使った技術もあり、初めてではないと思いますが。
ご指摘ありがとうございます。私も言葉足らずでしたが、臨床試験レベルではなく今すぐにでも市場投入できるという意味においては、初めてということです。
毛髪培養まで後数年待たないといけないんですね。管理人さんが現段階で一番効果がある育毛治療薬は何だと思われますか?やっぱりミノキ+フィンペシアでしょうか?
ご意見ありがとうございます。現段階で一番効果があるのは、FDAの承認を受けた薬ということになると思います。ただ今回ご紹介させていただいたアデランスの経営計画にもありますように毛髪培養も2014年あたりには市場投入する予定ということですので、あまり将来のことを心配されることはないと思いますよ。
ペプチドクリームを購入したいのですが、上記にのっている
日本語サイトで注文したのですが、<このクレジットカードは使えません>とエラーになります。クレジットカードが
三枚あるのですが、すべてダメでした。
どうすれば購入できますか?
ご意見ありがとうございます。ペプチドの日本語サイトでも受け付けているようですね。特定商取引に関する記述が見られないところが心配ではあるのですが、日本語サイトに表記されている受け付けているクレジットカードの種類、あるいはデビットカードでない点などは確認されましたでしょうか?もしどうしてもエラーが続くようでしたら、日本語サイトの管理人さまに直接問い合わせされてみるとよいかと思います。![]()
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Aderans社と毛髪再生医療2010年7月6日 | コメント/トラックバック(0)|
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毛髪培養 臨床試験フェーズ2拡大へ – Aderans Research -
米国アデランス研究所では、毛髪培養による毛髪再生医療が研究されている。すでに毛髪培養の臨床試験はフェーズ2に入っており、実験の規模を拡大することになったとのことである。被験者を新たに100人程度追加するという。臨床試験はフェーズ2も順調に進行しているとのことである。なお昨年破綻したIntercytex社の毛髪培養部門はアデランス研究所が買収したとのことである。
- Aderans Research公式サイトより-
アトランタ、2010年5月4日。アデランス研究所では、ラスベガス、ロサンゼルス、ニューヨークで毛髪培養の臨床試験が行われてきたが、新しい場所での実験を加えることで臨床試験の拡大を行うことになった。アリゾナのTucson、ミズーリ州のSt. Louis、アラバマ州のBirmingham、フロリダ州St. Petersburgを追加した。
これらの臨床実験地では、当該研究に新たに80人程度の被験者を追加することになる。TKL Researchとの提携では、最低でも20人以上の新しい被験者が見込まれるため、アデランス研究所による毛髪培養の臨床試験フェーズ2の被験者はトータルで200人を越すことになる。これは臨床試験フェーズ2の被験者の数としては、かなりの人数である。
この臨床試験の拡大は、日本アデランスからの投資が重要になるだけでなく、さらに薄毛に悩む人たちのための商業レベルでの実現に近づきつつあるという自信をもたらしてくれるものである。このようにVern Liebmann副代表は語る。
アデランス研究所の取締役副社長であるKen Washenik医師は、「臨床試験フェーズ2の初期結果からは、たいへん心強い結果を得ることが出来た。臨床試験の規模を拡大し、新しい手法も追加することで、毛髪培養と毛髪再生プロセスにおける知見をより洗練されたものにしていきたいと考えている」と語る。
研究主任で副代表でもあるKurt Stenn医師は、「臨床試験が、着実に進んでいることが確認され、満足している」と語っている。
アデランス研究所による臨床試験フェーズ2は、2008年の11月にスタートした。なお臨床試験フェーズ1は、2006年の9月にスタートし、2008年の2月に結果が出ている。
■引用元
Hair Loss & Regeneration News – Aderans Research: May 2010: ARI Expands Clinical Studiesより翻訳
■いただいたご意見
イギリスのサイト無くなっていませんか?
ただ単にサーバーが一時的にダウンしているだけなら
いいのですが・・。
情報ありがとうございます。こちらの新しいサイトに移動したようですね。また新しい情報が入りましたら、ご紹介させていただこうと思います。
幹細胞すごいですね。
幹細胞により活性化した頭皮は男性ホルモンの影響を受けないのですかね?
男性ホルモン自体は存在するはずですからね
長期的には分かりませんが、幹細胞により新しく作り出された毛包が、すぐに影響を受けて収縮という可能性はあまり心配ないのかもしれません。もともと薄毛になった部分の毛包も収縮してなくなるまでに、長い時間を掛けてその状態に至ることを思うと、仮に影響をうけるとしてもかなり長い時間持ちこたえることが出来るかと割と楽観的に考えてよいかもしれませんね。
これはどうなんでしょうか?
Unlimited Donor Hair From Coen Gho’s Partial Unit Extraction
興味深い情報ありがとうございます。毛包の一部を移植することで、無制限にドナー供給が出来るとの事ですね。ほぼ技術も完成しているようで、普及が楽しみな治療法ですね。![]()
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